2006年度全日本リレーオリエンテーリング大会
大阪府チーム報告&参加者コメント集

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2007年1月 2006年度大阪府選手団発行
第15回全日本リレーオリエンテーリング選手権大会 大阪府代表監督報告
                                辻村 歩

今回は私にとって3回目の全日本リレー出場でしたが、初めて監督を引き受けさせていただきました。以下をもって報告とします。

1.選手選考
 今回は神戸という近場開催でしたので、地の利を生かして大勢参加して大会を盛り上げつつ、団体入賞を狙うことを考えました。選考方法は昨年度の方法をほとんど踏襲する形にしました。選手登録〆切が9/30と早いので、参考レースを指定することで皆さんにOLの機会を増やしてほしかったからです。参考レースには、リレーや再度山とは違う要素の大会もありましたが、それも含めて総合的に判断して、監督が決定することにしました。1クラスに複数チームを送り込む場合の上限は、府協会とも相談して、3チームまでとしました。第1チームに最強メンバーを集め、不測の事態にも第1チームが常に最強になるよう、玉突き式に補欠登録することとしました(今回も他県で、補欠欄未記入により直前の選手変更ができず出走できなかったという悲劇がありました)。また最終的に補欠に回った人も一般クラスで走れる機会を作るようにしました。
 実際に選考が必要となったクラスは、ME、MS、WS、MVの4クラスでした。選考理由は次の通りです。特にMEとMSにおいては応募者の年齢・実力構成が近いことから、両クラスの獲得点数が最大になるよう総合的に選考しました。

ME1
 当初から他県上位集団に食い込めるのは、技術、走力、意欲の点で小林君、中村君、津國君の3人と見ていましたが、参考レースでも成績上位3人となりましたので、文句なしです。

ME2
 第2チームを希望していた奥村君、MS1で次点となった川前君、成績で山田君を入れました。

MS1
 予想通り、高いレベルで実力が伯仲して甲乙つけがたく頭を悩ませましたが、最近の安定性を重視して、瀧川君、山根さん、辻村歩としました。

MS2
 沖浦さん、大林君に次ぐ3人目には根本さん、河合さんのうち安定性で河合さんを選びました。

MS3
成績から根本さん、野澤さん、永瀬君としました。残った横田さん、田島君、阪本君には、一般クラスに回ってもらうことになりました。
なお、大会前日、永瀬君の弔事発生による選手交代の経緯は、彼や根本さんのメールにあった通りです。大会責任者と直接話をして緊急事態と認められ、開会式のときに書類を提出しました。

WS1
 WEが澤地未さんの故障欠場で2人になったため、最近出場回数の多い瀧川朋さんにWEへ回ってもらった結果、実力から北川さん、奥田さん、3人目には最近の成績から青柳さんを選びました。

WS2
 実力のある岩水さん、関西に戻ってきた片山さんに加えて、直前に廣田さんに入ってもらいました。

MV1
 実力と安定性で辻村修、澤地實さんを選び、3人目には参考レースでペナがあった笠井さんをはずして寺田さんとしました。

MV2
 実力から笠井さん、前田さんは文句なしで、参考レース成績から森さんを選びました。残った小嶋さん、藤田さんには、一般クラスに回ってもらうことになりました。

2.大会結果とコメント
団体総合
       合計  ME WE   他2クラス
1位 神奈川 29    8  12   WS 5  WV 4
2位 東京  27   12  10   MV 3  MS 2
3位 埼玉  26   11  11   MS 4
4位 大阪  22    6   6   MS 6  WS 4
4位 愛知  22    9   1   MJ 6  MV 6
6位 千葉  15    5   2   MJ 4  MV 4

今回は6位入賞を目標として掲げてきました。私は20点弱の得点を予想していましたが、終わってみるとMJを除く出場クラスで得点を上げました。特にWE、MS、WSでは想定していた最高点を上げたので、結果として予想を上回る出来となりました。
前回と比較すると、神奈川、埼玉に抜かれました。東京とともにEクラスでしっかり得点しています。なお神奈川は番場さんが加わったこともあり、女子4冠を達成しました。大阪と愛知は仲良く2年連続同点ですが、Eクラス以外で稼ぐという得点パターンも似ています。大阪が得点を伸ばす余地はEクラスです。

ME
1位 東京(篠原、鹿島田、加藤) 1:58:11
7位 大阪1(中村、津國、小林) 2:15:14
19位 大阪2(川前、奥村、山田) 2:38:32

第1チームは前回メンバーのうち、諏訪君が京大の津國君に代わって、今年も入賞を狙える布陣で臨みました。中村君は1走4位の好タイム、津國君も大きなミスなく5位でエースにつなぐ理想の展開でした。小林君は珍しく大きなミスを連発して順位を落としてしまいましたが、それでも7位。あと3分半のところで入賞を逃した悔しさは残るものの、来年以降につながる結果でした。中村君はこの1年間で信頼感が増しました。津國君にもさらなる成長を期待します。小林君は借りを返すべく精進を重ねてください。
 第2チームは川前君で出遅れました。2日前のふるはうす大会運営責任者で、準備に集中できなかったのかも。奥村君は大阪の6人の中で2番目に速いタイムでした。今後も第1チームに入るつもりでがんばってほしいです。山田君はまだ若いし、伸びしろはたくさんあると思いますので、ぜひ上を目指してください。

WE
1位 神奈川1(朴峠、番場、石山) 2:15:45
7位 大阪(松本、瀧川朋、森澤) 3:21:18

前回3位の立役者の一人である澤地さんがエントリーできなくなり、瀧川さんに無理をお願いしました。大きなミスを繰り返してレース中パニックだったかもしれませんが、今回はかなり差のつく難コースでしたので、自信をなくさないでください。一方、松本さん、森澤さんは2人とも期待通りの走りをしてくれました。中堅県はどこも手こずったので、6位入賞まであと5分のところでした。来年は再び入賞を狙いましょう。

MS
1位 大阪1(辻村歩、山根、瀧川英) 2:15:46
10位 大阪2(大林、河合、沖浦) 3:10:38
11位 大阪3(横田、根本、野澤) 3:10:59

 第1チームは前回メンバーの川前君に代わって辻村が入り、初優勝を狙い、実現させました。辻村が序盤で捻挫したり、山根さんが前半トップに立ちながら後半5位に転落するなど波乱の展開でしたが、瀧川君が4分余りの差を詰め、残り1kmでトップの埼玉、広島に追いつき、ラス前で逆転するという劇的な幕切れでした。この3人は20数年来の間柄で、チームを組むのは今回初めてでしたが、お互いが刺激を受けてモチベーションを高め、トレーニングに励んだ成果が実りました。
 第2チームと第3チームは、結果的に秒差の成績となりました。大林君、河合さんが後半大きくミスしたのが響いたのでしょう。沖浦さん、根本さん、野澤さんはそれぞれ実力通りの堅実な走りをしました。根本さんは学生時代のように走れると思いますので、ぜひライバル達と切磋琢磨してください。また、急遽補欠から出場の横田さんは準備が不十分だったとは思いますが、やはり後半で大きくミスをしました。
深い微地形や下りの点状特徴物へのアタックは、疲れているとどうしてもいい加減になりがちです。リレーに限らず、慎重にスピードを落とすことが大切です。

WS
1位 神奈川(金子、志村、宮川) 1:35:29
2位 大阪1(北川、奥田、青柳) 2:11:41
4位 大阪2(岩水、片山、廣田) 2:20:54

 出場チームの少ないクラスですので、地の利を生かして確実に得点に結び付けるべく、今年は2チーム出てもらいました。北川さんはお子さんと毎日走り込みをしてくれたそうです。岩水さんも小さいお子さんを連れての参加で頭が下がります。この2人が40分で走り、他の4人も堅実に50分以内にまとめました。前回1、2位の千葉、静岡がペナとDNFで、2、4位が転がり込みましたが、第1チームが兵庫・徳島混成チームに勝ったのも大きいです。これで団体総合4位を取ったようなものです。今後もぜひ参加し続けてほしいです。

MJ
1位 愛知1(伴、桜井、吉岡) 1:46:57
15位 大阪(谷、西村、日浅) 3:00:38

 阪大から参加してくれました。補欠なしのぎりぎり3名だったので、日浅君が直前に骨折したときには出場が危ぶまれましたが、前日になって、歩いて回れると言って来てくれました。しかし、あの好タイムは相当走らないと出なかったはず・・・。後輩達も鍛えて来年上位を目指してほしいです。夏に強化合宿をしようと考えていますので、ぜひ参加してください。

MV
1位 愛知1(古澤、小幡、新家) 2:26:27
6位 大阪1(寺田、辻村修、澤地實) 2:46:25
10位 大阪2(前田、笠井、森) 3:45:23

 前回のメンバーから愛場さんが運営のために抜けたので、60歳と71歳のみの年齢構成になりました。第1チームは寺田さんに代わった形です。50歳代だけのチームもあるというのに、6位以内は無理だと思っていましたが、2点ゲットとはびっくりでした。コースがWEの最初だけカットしたもの(つまり、後半はMSと同じ)で厳しく、ペナとDNFが続出しました。完走は27チーム中13チームという状況にあって、6人ともほぼ実力通りのタイムを出せたことは褒められることだと思います。

WV
1位 神奈川(出田、大場、高橋) 1:48:15
3位 大阪(四宮、浦野、辻村紀) 2:40:45

 前回と同じメンバーで臨み、今回もきちんと完走しました。コースは難しくなく番狂わせも起こらず、4チーム中3位で順当に2点を獲得しました。参加することに意義があります。一方、昨年失敗を犯した神奈川が出田さんを投入し、手を抜くことなく女子4冠を奪っていったのが、印象的でした。

3.まとめ 来年度に向けて
今回の団体総合4位の原動力は、今年も愛知に次ぐ12チームを送り込んだこと、お互いが励まし盛り立て一人ひとりがそれに応えたこと、そして全チームがきちんと完走したこと、だと思います。他県では今回も多くのチームが失格となり、我々はそれを尻目に得点を上積みしました。今自分達がやれることはきちんとやって、取りこぼさなかった結果といえるでしょう。
しかし裏を返すと、今のままではここまで止まりのレベルということです。前回と今回は我々にとって有利な開催地でした。東へ行くと、慣れ親しんだやぶテレインから離れることになりますし、厚い選手層に阻まれ得点しにくくなります。そして、今でもこのような地の利がありながら、上位陣とのタイム差は歴然としてあることを忘れてはなりません。今後は、特にEクラス、若手を中心に競技レベル向上に取り組む必要があると思います。
来年度の全日本リレーは10/7、石川県加賀海岸で行われます。(テレインはサンプルマップによると相当特異な地形です。等高線が十字架形だったり、尾根から左右直角に魚の骨のように小尾根が延びていくような地形です。)開催が今年より1ヶ月早いので、選手登録は8月末になるはずです。
そこでこれらへの対応も含めて、大阪府として強化合宿をすることを検討中です。8月の大阪OLC夏合宿に便乗させてもらうことになるのではと思います。一堂に会して各人の技術レベルアップを図りたいと考えています。特に学生から20代の若手育成に力を入れたいので、ぜひ学生には参加してほしいです。
さらに、9/23には同じく大阪OLCが直前対策としてリレー練習会を行う計画もあると伺っています。今後、このような機会をとらえて大阪府としての強化につなげたいです。

最後に、至らぬ点が多々あったことと思いますが、お許しください。皆さんの健闘に、皆さんとチームを組めたことに感謝します。また、団長、事務局の阪本君、一般クラスの手配も含めてサポートありがとうございました。

各チームの決意表明

辻村監督の指示のもと、レースに先立って各チームが決意表明をしました。MEから順に紹介します。

<ME1>
1走 中村
今年も1走を走らせて頂きます。今年は昨年以上にスピードがついたと思うので、レースを壊さないようトップ集団に喰らい付いて行けるように頑張ります。

2走 津國
集中力を切らさずに確実なレースをします

3走 小林
昨年に引き続き3走を務めます。「地の利」と「年の功」で抜け目なく走りきりたいと思います。
ME第1チームの目標は6位入賞とします。昨年の4位よりも低い順位ですが、戦力が落ちたと考えているわけではありません。これは「上位の脱落」に頼らない順位目標で、もちろん脱落するチームはどんどん喰っていくつもりです。また、自分たちも脱落しないように集中力を持ち続けます。トップチームとして恥ずかしくないレースをするつもりなので、応援をよろしくお願いいたします。

<ME2>
【1走】
ME2チーム1走、OLCふるはうすの川前です。正直なところ、公私ともども忙しく、調整不足の感はありますが、ここまで来ればじたばたせず、レース当日は今の自分の実力に見合ったOLをすることだけに集中します。

【2走】
ウルトラクラブの奥村です。
いかにも関西らしいテレインで、エリートに紛れて比較できることを楽しみにしています。体力的には不努力相応、スピード出せない・登りも走れないのは分かっていますので、各レグで求められる手続きをきっちりこなしていければと思います。課題は慌てて走ろうとしないこと、でしょうか。

【3走】
山田雄一郎@しのだやまです。
リレーは責任が個人戦の3倍!勝ったときの喜びも3倍だと思います。いつもの3倍増しで頑張るつもりですのでよろしくお願いします。

<WE>
1走 松本
笑顔でタッチ

2走 瀧川
WEに出ることが決まったときには、あまりの大役に重圧でつぶされないかと心配でした。でも、あと一週間をきった今、走順も決まり、代表で走れること、二人と一緒に走れることを誇りに思い、気持ちが前向きになりました。
当日は渡されたバトンをきちんとつなげられるよう、あせらずあわてず、ベストを尽くします。

3走 森澤
インカレ以来のリレーでちょっと緊張しています。
何が起こるか分からないのがリレーなので、二人を信じて走ります。

<MJ>
阪大OLC日浅巧です。
2人の分が揃っていないので代表して書かせていただきます。

私が大会間際になって骨折してしまいMJの2人をはじめ大阪府のメンバーの皆様にご迷惑をお掛けしまして申し訳ありませんでした。なんとかコースをまわってこれる状態になりましたので完走して順位が残るように頑張りたいと思います。
MJチームは谷―西村―日浅の3人で完走を目指して頑張りますのでよろしくお願いします。

<MS1>
20数年来の勝手知ったるメンバー、勝手知ったるテレインで、関東勢を迎え撃ち、「打倒関東」(これも懐かしい言葉)をめざします。

1走 辻村
OLCふるはうすの辻村です。
この1年間精進を重ね、今年は優勝すべく、第1チームに上がってきました。先日、会社の体力測定で体力年齢10代だったことに、気を良くしています。実際、登坂力・走力はともに、1月のウェスタンカップ時点と同じレベルまで回復しましたので、落ち着いてレースに臨みます。

2走 山根
スピードでは劣りますが、昨年に続きスピードの上がらないテレインでは、戦えるのではと思っています。慎重にかつ粘り強く、登りも走りきるようがんばりたいと思います。懐かしいテレインで、懐かしいメンバーとチームを組むことになり、20年前に戻ったような気分です。他県のチームも強敵ぞろいですが、何よりも同じチームのふたりに負けないようにがんばりたいと思います。そうすれば、結果は自然とついてくると思います。

3走 瀧川
OLCふるはうすの瀧川です。
10代(!)の辻村にはかないませんが、私もこの10年くらいの間では最も走れる状態になっています。その分正確さとのバランスが崩れ、春先からワンミスに沈むレースをしてきましたが、先週の箕面でやっとリズムが合いはじめ、「間に合った」という感じです。当日は冷静かつ積極的なレースをします。
最後に個人的な思いを・・・。大学時代、「京大に入れていれば山根さんや辻村とインカレ優勝がねらえたなあ」と思ったことがあります。40を過ぎてその夢のチームで全日本リレーを走れるのは幸せです。その喜びを力に変えて走ります。

<MS2>
MS2 大林さん−河合さん−沖浦で走ります。
MS1には到底及びもつきませんが、チームの皆さんの活力と勢いに乗って、その雰囲気を壊さないようにベストを作ります。よろしくお願いします。

<MS3>
第一走者:永瀬真一
KOLAの永瀬です。
初出場の昨年に引き続き、MS3、1走を走る予定です。この秋は、パークO和歌山(MS)で、巡航104%、ミス率73%と吹っ飛び、クラブカップ(6走)では、堅実に巡航148%、ミス率12%という結果となっています。10年前のウエスタンカップ(再度山)では、吹っ飛びDNFになりました。今回は、今年のクラブカップのように堅実なレースを心がけたいと思います。自分のレースだけでなく、応援も頑張ります。たくさん応援するためには、速く帰ってこなければ。

第二走者:根本雅昭
根本雅昭@大阪OLC&青葉会です。
(MS)第3チーム 2走を担当予定です。昨年東京から大阪に単身赴任で転勤してきたのを契機に、長い休眠から目覚めOL復活しました。そして全日本リレーで大阪チームに選ばれるのを目標に、大会参加・トレーニングをしてきました。念願かない選考され大変光栄に思います。中日東海大会で、M40Aで2位になり、OLのコツをつかんだような気がします。直近参加した10kmロードレースは40分位で走れ、スピードも大分戻ってきました。調子は上向きだと思います。落ち着いてレースをし、チームに貢献できるよう頑張ります。皆さん、よろしくお願いします。

第三走者:野澤建央
大阪OLCの野澤建央です。
最後は登りの可能性大!でも最終区間では、なんとか抜かれないようにします。1軍、2軍を食いたいなあ。永瀬さん、根本さん頑張りましょう。
大阪府チームよ、最後まで勝負に執着しましょう!見よ!大阪府MSチームの参加者数を!!
昨年通り、堅実にゆっくり行きます。だんじり囃子が、大阪に喝を入れる!!(中身は当日のお楽しみ)

<WS1>
1走 北川 仁美
 遅くなってすみません。皆さんの決意表明を読み、緊張感が高まっています。とにかく、大ツボリをしない様に次にバトンをまわします。

2走 奥田 裕子
 あせらずミスの少ないOLを目指します。久々のオリエンなので楽しみたいです。

3走 青柳 紀子
 難しそうなテレインで不安ですが、今の私にできる最善が出せるようにしたいです。

<WS2>
★一走・岩水 加代子(大阪OLC)★
ペナだけはせず完走できれば良いと思っています。

★二走・片山 保子(OLCふるはうす)★
最近転職したばかりで、この一年ほどレースから遠ざかっていました。とにかく楽しむ&ウム回避で頑張りたいと思います。

★三走・廣田 昌美(OLCふるはうす)★
最近10年で5レース目、全日本リレーは初めてです。  ベストを尽くし完走します。

<MV>
MVはなかなかの激戦区ですが,大阪府の得点に貢献すべく頑張ります。
寺田 保,辻村 修,澤地 實

<WV>
「落ち着け! 走るな!」で,今年も狙います
     WV 四宮寿美子,浦野陽子,辻村紀子

<レース直後の声>

辻村(歩)(監督・MS1)です。
皆さん、今日はお疲れさま、おめでとうございました。団体戦速報です。
(得点は手元集計につき、非公式)
       合計  ME WE   その他2クラス
1  神奈川 30   8   12  WS 6  WV 4
2  東京  27   12  10  MV 3  MS 2
3  埼玉  26   11  11  MS 4
4  大阪  23   6   6   MS 6  WS 5
4  愛知  23   9   2   MJ 6  MV 6
6  千葉  13   5      MJ 4  MV 4

今回は6位入賞を目標として掲げてきましたが、MJを除く出場クラスすべてで得点をつけ、結果として私個人の予想を上回る出来となりました。

最後まであきらめずに粘った一人ひとりの頑張りはもちろんのこと、全14チームで応援し、盛り立て、励ましがあったからこその成績です。皆さん、一人ひとりが大いに胸を張ってください。皆さんの健闘に、また、皆さんとチームを組めたことに感謝します。

選手としては、瀧川が3走5位から大逆転で悲願の優勝をもぎ取ったことが、涙が出るほどうれしかったです。ミスがあっても誰かがカバーする。リレーの醍醐味ですね。ME、MSの選手選考に大いに悩んだ甲斐がありました。

今後は、大阪府として、若手ME、WE強化につながるMJ、WJを育てたいですね。
ともあれ、お疲れさまでした。ありがとうございました。

瀧川(英雄)(MS1)です。
今日はみなさんお疲れ様でした。
そして辻村監督、みなさんありがとうございます。

「選手としては、瀧川が3走5位から大逆転で悲願の優勝をもぎ取ったことが、涙が出るほどうれしかったです。ミスがあっても誰かがカバーする。リレーの醍醐味ですね。」(辻村)
そう言ってもらえて本当にうれしいです。
昨年、加賀屋・羽鳥に抜かれて3位に終わった「借り」を返せました。

このレースは本当に久しぶりにコースの流れ、他チームのメンバーまで考えたシミュレーションをし、心身ともに準備して臨めました。やれるだけの準備をしてポジティブな感覚で本日を迎えたので、レース後半、広島・埼玉と一緒になったときは、「なんというおいしい展開」と思わず口に出す心境でした。(勝ったからいえるのでしょうが。)
リレーは本当におもしろいですね。来年も全日本リレーを大きな目標にして走ります。

ME1の小林康浩です。
私は瀧川さんとは逆に「借り」を作ってしまいました。前半後半で1回ずつ3〜4分程度のミスをして順位を2つ下げ入賞を逃してしまいました。結果から見ると、愛知(松澤)に抜かれたのはまだ許容範囲だが、神奈川(紺野)に抜かれ、静岡(和久田)を抜けなかったのは失敗です。1走の中村君、2走の津國君の成績が良かっただけに、余計に悔しく思います。

ミスの原因は、地図読みの甘さでした。先を読むことに意識を取られ、現在居る場所の周囲を良く読んでおらず、特にコントロールの脱出で不用意に動いて距離のミスやパラレルエラーをしてしまいました。根本には「昨年上手くいったから」という慢心もあったと思います。

来年に向けて、まずは借りを返せる立場になる(ME1のメンバーになる)ことを目標に、ゼロから精進をしていきます。

辻村(修)(団長、MV1)です。
大阪府選手団の皆さん,今日は全員で力をあわせて立派な結果が残せ,
満足感100%で帰宅されたことと思います。石井氏をして「奇跡の大逆転!」と絶叫せしめたのは,昨年に続く痛快事でした。 MS1の皆さん,おめでとう。

阪本さん,一般クラスの差配,面倒な調整,ありがとうございました。MLの管理,もうしばらくお願いします。四宮さんと浦野さんへの連絡はこちらで続けます。祝勝会の段取り,ぜひどなたかにお願いしたいです。昨年の「大阪府選手団コメント集」の経費について,何かよい方法(府協会からとか,関係者実費負担とか)を考えてください。

沖浦さん,野澤さん,横田さん,寺田さん,前田さん,テント等のお世話ありがとうございました。おかげでゆったりした気分で,準備・待機・応援できました。大阪府OL協会としても,テントや旗がほしいですね,野澤さん。

横田さん,楽しい写真を早速ありがとうございました。実は,最後に記念写真を2枚とりました。松本さんでしたか,横田さんと連絡をとってください。

玉祖さん,谷村さん,急なお願いで御迷惑をかけました。来年はぜひ,選手権クラスを狙ってください。

どのメンバーも自分のレースに全力を尽し,チームメートの走りをバックアップして円滑に中継し,全員を全員で応援してくださったことに感謝します。新たな目標を目指して,さらに精進しましょう。

MS3 第2走の根本雅昭/大阪OLCです。
遅くなりましたが大阪チームの総合4位、そしてMS1の大逆転優勝おめでとうございます。MS3メンバーの横田さん、野澤さんお疲れ様でした。私はほぼ実力通りのタイムで回ってこれて、満足です。もう少し攻めても良かったかなとも思いましたが、リレーなので慎重が一番。

閉会式・大阪チーム解散まで会場にいたかったのですが、翌日、急遽東京で朝から会議が入り、東京の自宅に帰る必要が生じましたので、午後2時頃に失礼させて頂きました。また11/5は長男(小2)の誕生日でもあり、帰れるなら少しでも早く帰ってあげたいという気持ちもありました。(私は大阪に単身赴任中)本当なら、お父さんの趣味より子供の誕生日お祝いが優先でしょうが、お父さんの一番目標にしていた大会という事で、1週前倒しでお祝いする事で、勘弁してもらってました。

MS3メンバに決まってからは平日も夜、できるだけランニングをし、走力アップに努めてきました。それだけに出場停止のメールが来た時はガックリし、約1時間後に出場OKのメールが来た時はホッと安堵しました。気持ち的にはジェットコースターの1時間でした。余談ですがこの2つのメールの時(11/4午前)、難波の映画館にいましたが、ストーリーがまるで頭に入らなかった.....

リレーには10数年ぶりに参加しましたが、個人とは異なる責任感があり、楽しめました。優勝争いのMS1は別格としてMS2・3は互いに抜きつ抜かれつのデッドヒートで、わずかな差でのゴールだったかと思います。

横田@KOLA(MS3)です。
欠場の永瀬くんに代わり、急遽MS3に入れてもらい、ありがとうございました。
根本さん、野沢さん、ありがとうございました。
正直、一般チームでの参加のつもりだったので、テンションはあまり上がっていなかったのですが、気合いを入れて望みました。
さて、当日。まずはスタートフラッグまでのダッシュ、第1コントロールまではミスなしで…ともくろみ通りのスタートだったのですが、それ以後はぼろぼろ。特に、中間地点をすぎて最初の第8コントロールで、大つぼり。まぁ、これが実力なんでしょうが、悔しかったです。
来年のリレーは、おそらく10月の地区の祭りと重なり参加できないでしょうが、今度のウエスタンカップで、雪辱をはらしてきます!!

中村(ME)です
お疲れ様です。
とりあえず感想です。
スピードが抑えられた分、珍しくミス無くまとめられ、とりあえず自分の役目を果たせたかなと思いました。その分、結果は残念でしたが、来年に向けていい目標ができたと思いました。
今回は、トレーニング的には、8月頃から自転車で250〜400km/monthくらい走ってたので、体力はともかくスピードは付いていたと思います。直前の一週間は全く体が動かせなかったので心配でしたが。
精神的には、数日前からかなり緊張してました。
やはり大会にあまり参加できなくて、最近ミスが目立ってたので。また奥村さんに負けれないというプレッシャーもあったのですが、それは結果的にいい刺激になっていたのかなと思います。
最後に、O-Newsの瀧川さんの書き込み見て私も同感でした。そしてやっぱりOLは関東中心だなぁと感じ、益々速い人に勝ちたいと感じました。
やはり総合優勝を考えるとME/WEの配点にかかってきそうなんで、納得できるまで頑張りたいと思います。

WS1 3走の青柳です。
もう1週間前になりますが、全日本リレーでは皆様お疲れ様でした。WS1は私がGで大きくツボったのにもかかわらず、前二人の貯金のおかげで逃げ切ることができました。昨年に引き続きチームの足をまた引っ張ってしまったので、来年はそんなことにならないよう、まずは1に入れるよう今後も頑張っていこうと思います。
当日、テントを出していただいたKOLA、大阪OLCの皆様、ありがとうございました。大阪陣地内に更衣所があり大変助かりました。

WV 辻村紀子
今年も大阪府チームに加えていただき,ありがとうございました。「成績は二の次,楽しむことが第一」の私には思いがけない3位で,今回もよい全日本リレーでした。
もともとオリエンティアの少ないWVクラスは,たった4チームといえども,長年走り続けてきた強いお姉様方や,私より20歳余も若い精鋭との競争で,おそらく「東高西低」と予想していましたが,ほんと,OLとは最後までわからないものですね。
昨年は「人生と同じ,山あり谷あり」と書いたのですが,今年は「人生,あきらめない!」といたしましょう。

<ふるはうすMLより転載>

瀧川です。
全日本リレーMSを実況風に報告します。勝った自慢話になってしまいますが、今回は書きたかったので、ご容赦ください。文中敬称略です。

スタートまで
前日のオーダー発表で、東京が補欠の杉本を使うことを知る。前回優勝の東京だが、昨年よりは戦力は落ちる。これで大阪MS優勝という目標が現実味を帯びてくる。当日朝、旧知の神奈川MS小泉と情報交換。東京の選手入れ替えで優勝のチャンスがあること、有力チームは東京・埼玉・神奈川・愛知・大阪・広島の6県、とまったく同じ読みをしていることがわかる。

1走 辻村
10:40MSスタート。辻村はいつもどおりの落ち着いた表情でのスタートで、心強い限り。トップかそれに近い成績で帰ってくることを確信する。中間のビジュアル区間(最近はスペクテーターズコントロールと言うらしいが)、埼玉、広島のすぐあとで予定通り辻村通過。「広島と20秒」と声を掛ける。そして後半。実はこの後半でミスをしたランナーが多かったのだが、1走有力選手は無難にこなした。最後一人で抜け出したのは足のある愛知の田中。10月に中日東海のM21Aを制して、マークしていた選手だ。そこから約1分で辻村。さすがの安定した走りだ。もっとも2番で足を捻って、本人としては満足の行く走りではなかったようだ。1走時点では、愛知・田中、大阪・辻村、広島・清水、岐阜・広江とまずは順当な上位陣だ。この時点で東京・杉本は大きく出遅れ、このあと結局東京は優勝争いに加わらないことになる。

2走 山根
1走2位で、しかもトップの愛知はエース田中を使った後なので、山根で首位浮上が十分予想された。中間コントロール、やはりトップで来たのは山根。その後をすぐ広島・美藤が追う。さらに2走にエース早野、小河原をそれぞれ持ってきた埼玉、神奈川も食い下がっている。中間でトップに立ったものの、そんなに楽勝の展開にはしてくれそうにはない。そしてレーンで帰りを待つ。横には広島の山本(ガヒコ)。「足なら美藤が速いはず・・・」などと言っている。そろそろだと思って待っていると、トップで帰ってきたのはその美藤。大阪もすぐに来るはずと待ち構えるがなかなか来ない。「どんな順位でタッチを受けてもベストを尽くすだけ」と気持ちを切り替えて待つ。結局埼玉、神奈川、愛知に抜かれ、5位でタッチ。ここから逆転できればヒーローだと思いながら、ちょっと差がついてしまったかなとも思う。

3走 瀧川
取り間違えに注意して慎重に地図を取る。辻村から聞いていたとおりのコースだ。スタートフラッグを越え、ビジュアルの後のアタック方向をちらっとチェックして@へ進む。前半はそんなに難しいことはなくCまで無難にこなす。Dで少し手前で尾根に登ってしまったが、大きなロスはないはず。それにしても前を行くはずのライバルチームに1つも会わず、少し焦りを感じる。Eからの脱出で、ポストに向かう愛知とすれ違い、やっと抜いたことを実感。そして中間のビジュアルへ。いつの間にか神奈川も抜いていたらしく、辻村から3位と告げられる。「2位との差はあまりない」と辻村は言ってくれたが、逆に1位は遠いのかと不安にもなる。

追いかけてくるはずの愛知も意識しながらスピードを落とさないよう走る。中間後の最初のコントロールに向かうときに前方に広島・山本の姿をとらえる。後で聞くと彼はここで3分やってしまったらしい。その後の登りレッグでは無理して追いつくのではなく、前を走らせて後から徐々に追い上げる。ピークを越えた次のコントロール。下りの点状特徴物、ミスの怖い勝負所だ。ここを慎重にアプローチし、そのコントロールで、埼玉・福田にも追いつく。残り1キロでなんと広島・埼玉・大阪の3チームがトップで並んだ。なぜかこの時点で勝てるような気がして「なんというおいしい展開」と口に出して言ってしまう。次のJは埼玉だけが別コントロール。しかしそちらの方が少し早く、下の道に最初に下りたのは埼玉・福田。その後すぐに私とガヒコが追いつく。Kへの途中で、ルートが分かれたのか福田の姿が消えた。

さあ、広島との一騎打ちだ。Kが思ったより下にあり、「あれ」と地図を見ている隙にガヒコに先行される。Lへの小径はガヒコのすぐ後を追走する。コントロールの一つ手前の沢、こんどはガヒコが立ち止まる。すかさず前に出てノンストップでコントロールへ。あとは振り返らずに走る。道路へ出てまず少し登り、あとは下るだけだ。できるだけストライドを大きく走る。すぐ後にはガヒコの気配はない。そして最終コントロール。辻村の姿が見える。「ラスト勝負だ」辻村の声が飛ぶ。「え、そんなに迫っているの?」はじめて振り返り、ガヒコが思ったより近くにいて驚くが、最後のスパートの余力は残していた。慎重にラスポをチェックして、ゴールに走りこむ。優勝だ。思わずガッツポーズが出た。辻村・山根に迎えられた。最高の瞬間だ。

<12月に入って頂いたコメント>

全日本リレー反省 〜何を見て何を見ていなかったのか〜
大阪府ME1 3走 小林康浩

今回の全日本リレーでは痛恨のミスで順位を落として入賞を逃すという悔しい、そして申し訳ない結果となってしまった。そのミスの詳細を記録して反省とするとともに、他山の石としてほしいと思う。

前半は、予想通りのスピードが上がらないテレインにややイライラし、細かい地図読みのミスから5番でミスをするもなんとか立て直し、7番で静岡の和久田氏を捉える。
8番から9番(ビジュアル)の道走りで考えたのは「1走2走のタイムはビジュアルまでが約25分、ビジュアル後が約15分。この後の方が短い」と「和久田氏にはKOLA新春大会(大泉緑地だったかな)で走り負けた経験があり、テープ誘導での勝負になると不利」の2点。導き出した結論が「山のレッグで早めに引き離す必要がある」ということ。幸いビジュアルまでの道走りでは和久田氏は前に出ようとする素振りは全く見せない。そのためビジュアルをパンチし水をもらった時点で和久田氏がすぐ後ろにいるという意識は薄くなっていたが、焦りはあったと思う。
10番は細かい地形だが似たようなこぶや鞍部が他にはないため、道からの距離感と周辺のラフな地形読みで問題なく到着。
10番をパンチ後、地図を見て浮かんだ11番へのルートのイメージは「大きな沢の左側を登った所」。おおむね右図のようなイメージだったと思う。コントロール周りの細かい沢の流れは全く読まずに、先の「大きな沢」のみを見ていた。また、地図上の「大きな沢」ばかりに目が行っており、その西側にも沢があることも読んでいなかった。顔を上げて正面に見えた大きな沢を目指して斜めに登っていく。実際に正面に見えた沢は登るべき沢の西側の沢なのだが、「登り」に集中するために地図を見る頻度を落としていたため、ミスをしていることに気付かなかった。沢が登りにくいために左手(東側)の尾根に乗り換えてどんどん登り、登りきる直前あたりで若干イメージに合わないと感じるもそのまま登ると、尾根の頂上付近でコントロール(52番)を発見する。現在地が分からなくなり、左右の沢を覗き込み立ち止まって考える。幸い、52番コントロールが岩のコントロールであることに気付き、周辺の地形と岩から現在地を確認。その後のリロケートでも不安と焦りから無駄な動きが多く、最終的には約4分のミスとなってしまった。
今回のミスを防ぐ方法はいくつか考えられる。一つは視野を広く持つことだろう。誤って登った西側の沢を含めた範囲を読むことができていれば、地形と対応させ正しい沢を登ることができたであろう。後で見ると地図の1cm四方程度の範囲しか見ていなかったことになる。次に、10番コントロール周辺の細かい地形を読みこと。水系を含めた細かい沢の流れを把握していれば、正しい沢にたどり着くことができただろう。そして10番を離れる時にコンパスで方向を確認すること。そうすれば正しい沢を正面に捉えることができただろう。
ただ、この3つを全て行う必要があるとは思わない。この決して難しくない脱出において、むやみに手順を増やすことはスピードの低下に繋がると思う。上記の3点に優先度を与えるとすると、広い視野、コンパスによる確認、細かい地形読みの順だと考える。そして何より、このような基本的な手順を怠ってしまった集中力の欠如を反省している。

蛇足になるが、私はフットOの三種類の距離のうちロングとスプリント(特にパークO)が得意でミドルが苦手だ。両極端が得意で真ん中が苦手なのは奇妙だと感じる人もいるかもしれないが、地図の読み方の違いを考えるとそれほど不思議でもないと思う。パークOを中心としたスプリント競技は細かい地図読みを求められるトリッキーな箇所もあるが、基本は大胆に地図を読み、適切な「現地判断」をしながらどれだけスピードを維持するかだと思う。ロングも最近はコントロール位置を難しくせず、レッグ全体の広い視野でのナビゲーションを重視している。いわゆる「ロングのコンセプト」である。このようなコンセプトの元では1:15000の地図では読み切れないような細かい地形での細かいナビゲーションを課題とすることは避ける傾向にある。これに対してミドルは細かい地形を中心とした緻密なナビゲーションと高い集中力を求められる。スピードと地図読みのバランスが他の二種目とは異なっているように私は感じる。今回のミスも細かい地図読みを要求される箇所で甘い地図読みをしてしまったことがミスの一因となっている。集中力を高めミドルの苦手を克服することが今回のようなミスを防ぐための課題だと思う。

実際の地図とルート 捉えていたイメージ

奥村(ME2 2走)
今年の全日本リレーは、近場兵庫県ということ、テレインが典型的関西風な「再度山」であり、ごまかしが利きそうだということから、参加したくなりました。

一方、単に参加したいといっても、リレーですのでチームを組ま(せていただか)なければなりません。希望としてはエリート選手達と比べてその時点の自分の実力を試してみたい、しかし、大きなものは背負い込みたくない。そんな姿勢で名乗りを挙げたのでした。

果たしてチームはME2となり、川前君、山田君と組むことになりました。2人とも前からよく知っているという点でも、気分的に楽に走ることができました。どうもありがとうございます。

当日のレースは、今の自分のOLスタイルを貫くことができたと思います。あまりに遅いとしんどくなるから、走れる所は走る。でも体力的にしんどいのは耐えられないから、追い込んでまでは走らない(=走れない?)。もちろん、地図読みが追いつかなくなるほど追い込んだりしない。だから、ほとんどつぼらない。

6に行く(45→47)のに下りて沢たどりをしてしまい、約1分のロス。レース中には自覚なし。私が出て約30秒後から京都1軍(金谷氏)が出たそうですが、6番で初めて姿を見ました。→7、→8とME全選手共通のレグで彼は最速に近いラップをたたき出す。こちらはついて行くこともせずマイペース。ついて行こうとしたところで、とてもそんなスピードは出せません、さようなら。

その後も老獪にこなし、→12のショートレグがまたME全選手共通で34秒は最速。再び金谷氏の後ろ姿を見ます。が、好調なのはそれまで。→13(74)の尾根道走りで引き離され、アタックで一つ手前の沢に引っかかり(それでも+30秒)、本当にさようなら。意気消沈も、傷口を広げることは抑え、何とかまとめました。

MEのCAパターン内での争いはご愛嬌。得意のお山の大将で、最近壁になっていた真壁氏を抑えました(彼には10人リレーと筑波大大会で共に小差で連敗)。

来年は加賀海岸で、再び近場の開催だと思うと参加したくなります。どういった形で参加を目指すのでしょう、テレインを考えると今年のようなわけにはいきませんね。がんがん走れるようになって代表(MEでもMSでも?)を目指すか、それとも・・・? それ以前に、大阪の府民権は保持できるのでしょうか?

最後になりましたが、大阪府チームは居心地が良く、非常に楽しく過ごすことができました。どうもありがとうございました。府民権は職場があるというだけなので、来年はどうなるか分かりませんが、可能であれば大阪でと考えています。

川前(ME2)
大阪府チームの団体戦2年連続入賞、本当に良かったです。前年の盛り上がりをそのまま継続させ、多くのチームを送り込めた成果だと思います。ただ、私個人にとっては、悔いの残る全日本リレーとなってしまいました。ME2チームの1走で56分。同時にスタートしたME1チームの中村君に14分も差をつけられ、同じチームの奥村君・山田君に大きな迷惑をかけてしまいました。このような結果に終わった原因として思い当たることはいくつかありますが、いずれにしてももう済んだこと。来年の石川での全日本リレーでの代表チーム入りを目指して、OLに取り組んでいきたいと思います。私が出たいと思っているMSクラスは、第1チームが優勝を目指すレベルであり、また、参加希望者も多いので、セレクションがこれまで以上に熾烈になりそうですが、何とか第1チームに入りたいものです。来年も団体入賞を目指していけるよう、大阪のOL界を盛り上げていく一助になれればと思います。


松本知佐子(WE)
今年は、昨年までの前後にお任せの2走という楽な立場から、走順も役割も変わるのは目に見えていた。瀧川さん、森澤さん、というメンバーを考えると私が1走の可能性もある。1走なんて長くやっていない。なので、9月のクラブカップでは無理を言って1走を走らせてもらった。しかし、結果は散々。
10月の八ヶ岳のトータスのミドル大会もマススタートとの事で、無理矢理参加する。しかし、今一つ波に乗れない感じがした。その為、直前まで1走を引きうけるのに躊躇し、結果として走順確定が遅れ、他のメンバーには申し訳ない事をした。

2日前の万博のパークOでは、関東勢にやられてしまったが、負けたのは元インカレチャンプとか、今をときめく若者達なので、仕方ないと思う。思った以上に体は動いていた。この調子を維持できれば、と思う。走順が発表になり、1走に速い選手を持ってきているところが多いと思った。WEのメンバーには送ったが、私は6位〜8位、9位くらいで帰ってくるだろう、番場さんが40分なら57分出せたらいいな、と思う。後はエースを持ってきているチームもあるが基本的には下り基調が多い。2走の瀧川さんが順当に帰ってくれば、3走森澤さんが追い上げ、なんとか入賞できるのではないかと読んでいた。

クラブカップの反省から、とにかく走りすぎて、現在位置を読み違えたりしない様、慎重目に行くこと。昨年より確実に上手くなっているから、普通にレースをすれば大丈夫だ、と考えていた。結果的には、順位もタイムもほぼ予想とおり。しかし、ラス前前の脱出でミスし、2人にかわされたのが悔しい。スペクテーターズ後の給水の際、「トップの選手とそんなにあいてない」といわれたのを「早い選手はもう行ってしまった」と聞き違え、後半攻めるというより、押さえ気味は走ったのも悔やまれる。もっと言えば、1走で自信がなさ過ぎ、最初に結構長い道走りとアタックも簡単だったのにペースを押さえてしまったが、もう少し、1番まではNT選手にくらいついて行って波に乗ればよかった、等反省点は多い。正直、完全にミスのないレースは無理だとしても、もう3分速くて当然だろう、と思う。

今年は、数年来大阪女子のトップ選手であった澤地さんを怪我で欠き、あわやチームが成立しない危機であった。そこに無理矢理(?)復帰間もない瀧川さんを引っ張り込み、荷が重かったと思う。しかしながら、あと5分で入賞であった。皆、それぞれが縮められたと思う程度のタイム差である。2年前、埼玉で表彰式を見ながら、来年は表彰台、と目標にしていたのと同じ様な成績である。むろん、走力よりも年の功が活かされる(笑)関西テレインだったというのも大きいと思うが、世間的には名の通っていない大阪も十分そこまで狙える位になっていると感じます。最後の少し前になりましたが、瀧川さん、森澤さん、またお世話になりました辻村監督、団長を始め皆様に御礼申し上げます。

来年、私はどこで走っているかわかりませんが、少なくとも都道府県対抗に出る、しかも協会から参加費用を出して貰っている以上、結果を出す義務はあると思います。もちろん、出そうと思って出せるものではありませんが、トレーニングなど準備できることはたくさんあります。2008年の全日本リレーまであと10ヶ月しかありません。特に来年は開催時期が早く、きちんと準備を行ったものが勝てるチャンスが広がります。今から本番を見据えて、しっかり準備して行きましょう。

瀧川朋子(WE)
今回の全日本リレーは、個人の結果としては最悪のレースをしてしまい、ご迷惑おかけしました。松本さんと森澤さんという普段組めないメンバーと組むことができ、また二人に助けていただき、本当に感謝しています。これから精進して、この経験を次に生かさなければ・・・と思っています。


野澤建央(MS3)
★チームメンバーの変更について、
 前日に関係者に不幸ごとがあり、最初は交代が認められなかったのが 結果的に認められてよかったです。 実行委員会の裁定が変わった理由を誰かお教え下さい。 今後の参考にしたいです。

★チーム競技について
  低次元な話ですが、後もう少しで、2軍を破ることが出来たのに非常に残念です。 途中では逆転していたのに!!慎重と大胆の切り替えが、10pへ向う途中、いや正確には9pへの登りで、なんだか気分的に緊張の糸が切れてしまいました。

★大阪選手団について
  団長、監督ご苦労様でした。 特に監督は非常に運の強い人だと感じました。 これは紛れもなく間違いのない運の強さです。 来年も監督、団長をこのコンビでよろしくお願いします。

★来年度の全日本リレーについて(協会副会長として)
  成績もさることながら、前回からチーム編成も含め、非常に良い状態に大阪チームは仕上がってきていると思いますので、関係者の方の尽力には頭が下がりますが、みなさま、よろしくお願いします。
※ 加賀海岸には間に合わないかもしれませんが、協会の旗の作成が府協会の理事会で決まりました。みなさまからのデザインをお待ちします。
※ とくに運の強い監督様、何らかの形でデザインに関与願います。

岩水 加代子(WS2)
今年も無事完走できて良かったです。
去年の極寒の島とは違い、娘を連れてでも安心して参加できました。
来年もメンバーの一員として元気に参加できるようがんばります。

廣田昌美(WS2)
9月になって思いがけず、全日本リレーに出させてもらえることになり、お声がけいただいたことに感謝しつつ焦りました。
結婚以来、オリエンテーリングする機会はめっきり減り、最近10年は子供とパークが数回、山での出走は5レース目だったからです。目標がないとトレーニングもしていないし、走れるのか?地図は読めるのか? 全日本リレーは初めてだけれど、どんな感じだろうか?など心配は尽きませんでした。
リレーだし、自分だけの問題でないのもプレッシャーでした。team-osakaのメーリングリストを見ると団結も強く、盛り上がっていて、気軽に「走ります」なんて言ったことを後悔したりもしました。

久しぶりのトレーニングは立ち仕事のパート勤務(6時間)のため仕事のない日になんとか30分走るのがやっとでしたが、走ることによって気持ちも盛り上がり、何もしないよりはよかったかな。

肝心のレースは前半は地図が読めなくて、苦しく焦りながらのOLでした。今だからいえますが、Aに行く前にBに行ったりなんていうリレーにあるまじき大チョンボをしました。恥ずかしながら昔からこんな調子は変わりません。 何とか完走したものの、反省しきりのレースでした。
でも3走で一人旅、マイペースに走らせてもらいつつ、中間では声援もいただき、楽しい思いをさせてもらいました。

ただ、声援が現姓なのが、なんとなく違和感を感じました。OLをしてるの時は気分は昔のままですので今後ご声援いただく機会がありましたら「よっしん」でよろしくお願いします。
今回の出走でますます、復帰を本気で考えています。 次は何時走れるかわからないままに現在もぼちぼち走っています。 会場でまた「大阪」の皆さんに会えるのを楽しみにしていますので、よろしくお願いします。
最後になりましたが、ティームを組んでくださった岩水さんと片山さんに「ありがと」と「ごめんなさい」

片山保子(WS2)
転勤・引越し後、間もない時期で準備不足&体調不良と不安要素が一杯でしたが、当日は何とか次走者に繋げる事が出来て良かったです。団体4位というのも嬉しいですが、皆(でしたっけ?)完走出来た事も嬉しかったです。
来年は大阪WSで1・2フィニッシュ目指して頑張りたいです。

辻村修(MV1)
前夜の決意表明で予想したとおり、MVは大激戦のうえに大荒れでした。下の表は、公式成績表を基
に各走者の着順で再構成してあるほかに、失格となった有力選手/チームのタイム(?)も*付きで加えてありますから、公式成績表を眺めるよりも強烈にヒートぶりが窺えるでしょう。

 上の表に*付きで名前の出た3人はよもやと思われる有力選手ですが、他にもミスパンチした者や
ウムスタートにかかった者が多数ありました。一般クラスの六甲/摩耶/須磨は選手権クラスのMV/WS・WJ/WVとそれぞれ同じコースだったので、下の表でMVと六甲を重ねると、この2クラスがいかに荒れたかがはっきり読み取れることでしょう。

 ともあれ、大阪の2チームはその混戦の中をくぐり抜けました。歴戦の様を下の表にまとめました。正直なところ、6位入賞がやっとです。次回の石川は、テレイン加賀海岸の特徴を100%活かしたコースが設定できれば、今回以上に荒れたレースになると思われます。さて、吉と出ますか、凶と出ますか?






































前田(MV2)
全日本MV第二チーム 一走でした
今回は昨年に続き第二チームで頑張りました?
今年の4月頃からのぎっくり腰に続く腰痛で針治療に行っている状態で各大会参加は走れないから、ミスが少ないのでそこそこの成績でしたがリレーとなると競争相手が目の前、付近にいるという状態で、ついていくことが出来ず散々でした、この反省を生かし、(毎年言っているような気もしますが)もう少し練習するようにします。

3月で定年退職しますので時間が出来るのか、仕事探しで全くなくなるのか??

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編集後記
みなさん多彩な感想・コメントありがとうございました。全日本リレー、本当に楽しかったですね。みなさんのコメントを読むとあの日がよみがえり熱くなります。

この2年間大阪チームで走らせてもらって思うのは、この全日本リレーは世代を越えて、毎年の目標となる舞台だということです。オリエンテーリングは基本的に個人スポーツですが、仲間と一緒に勝利をめざす楽しさは格別です。私は駅伝観戦も好きなのですが、学生時代はインカレが「私にとっての箱根駅伝」でした。今は全日本リレーが「私にとってのNew Year駅伝」で、今年の正月も自分が走っているような気になってTV観戦していました。今後もより多くの人が「私の箱根、New Year」として大阪チームで全日本を走ることを目標にしてもらえたらと思います。「大阪チームで走ることがかっこいい」と思えるようなチーム作りに私も少しは貢献したいとも思っています。

次の目標は「打倒関東」。関東三強の一角を崩すべくがんばりましょう。

瀧川英雄